米学校の食堂で「食糧不足」:野菜もパンもプラスチックフォークも足りない

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米紙ニューヨークタイムズの9月28日のウェブサイトによると、サプライチェーンの問題やトラック運転手の不足により、学生に食事を提供するという最も基本的な任務がますます複雑化しており、全米各地の学校では、鶏肉やパン、リンゴジュース、さらにはプラスチックの食器など、給食に必要なものが不足している。
学校の干部によると、彼らは学生に食事を提供することを急いでいる。多くの学生が日常の栄養の重要な供給源として、時には唯一の供給源として学校で食べる食べ物に依存しているからだ。多くの教育関係者は、サプライチェーンの問題は今後数か月で悪化が加速するだけだと予想している。
この問題は一連の事件に端を発しており、その多くは新型コロナウイルスに関連している。労働力不足は食料品の販売業者や製造業者を悩ませており、トラックを運転したり、倉庫から製品を運んだり、組み立てラインで働いたりするだけの人手がないという。
記事によると、ミズーリ州ノースカンザスシティの学校で食品と栄養サービスを担当しているジェナ・クヌートさんは、3つの大手食品販売店が供給を停止すると発表した後、学区の生徒2万1500人に十分な食料が供給されないことをますます心配しているという。そこでクヌートの同僚は、定期的に地元のサム会員店やレストラン専門店に行き中、冷凍ピザやポテトケーキ、ホットドッグを大量に仕入れている。
クヌート氏は、卸売店で購入した多くの制品は連邦政府が公布した栄養基准を満たしていないと述べ、これらの食品は不健康ではなく、ナトリウムと脂肪の含有量がこの学区で通常購入された制品より高いだけだと付け加えた。
「我々は可能な限りの食料を調達している」とクヌート氏は語った。彼女は今、現地のディーラーにサプライヤーとの契約を「お願い」している。
学校給食栄養協会ベス・ウォレスによると、同団体は連邦当局者に補助金の割合をさらに引き上げ、一部の制品は米国制でなければならないという要求を一時的に緩和するよう求めている。同協会が最近実施した調査によると、97%の学校給食プログラム責任者がサプライチェーンの断絶を懸念しているという。
記事によると、カンザス州オラシー学区の給食サービス部門の副主任、シンディ・ジョーンズ氏は先月、配達が遅れた后、そこの学校では2日間野菜がなくなっていた。やむをえず、生徒たちに果物をたくさん食べるよう奨励した。
ジョーンズさんによると、配達トラックが到着したときには、通常、この学区で注文したすべての食品が届くわけではない。同学区には約65%しか注文が届かないと彼女は付け加えた。
値上げする運送料をディーラーが転嫁し、食品価格も大幅に跳ね上がった。ジョーンズ氏によると、区はトラックが到着するまでどのくらいの運賃を支払わなければならないのか分からない場合もあり、運賃を受け取るか、食料不足のリスクにさらされている。
報道によると、サプライチェーンの中断で影響を受けるのは学校給食だけではない。新型コロナで世界各地の工場が閉鎖され、多くの企業で在庫が減っている。このため、出荷の遅れやコストの上昇、コンピューターチップや自転車部品、フードマットなど、さまざまな商品が不足している。
ミズーリ州の公立学校では、学区の役員が9月13日、子どもを登校させる際に昼食を持たせるよう保護者に奨励する通知を出した。
通知には、「もしあなたの家庭にとって、子供に家から食事を持たせることが負担でないならば、私たちはこの選択を短期的な要求として奨励する」とある。